西城秀樹さんが亡くなられたとのこと。
西城秀樹さんが
亡くなられたそうです。
50代の私たち世代にとって、
西城秀樹さんは、
誰もが知っている大スターでした。
そして奇しくも
今朝の朝日新聞のインタビュー記事で、
樹木希林さんが
往年のドラマ「寺内貫太郎一家」で
孫役で出演していた
西城秀樹さんについて、ふれておられました。
このドラマ、私も子供の頃見てました。
小林亜星さん演じる寺内貫太郎の
家族やご近所さんが繰り広げる
ドタバタコメデのストーリー。
私も毎回、
お腹をかかえて笑って見たものです。
ドラマの演出家は
あの有名な久世光彦さん。
「上手に転ぼうとするな。
痛いくらい本気で転べ。」と
出演者たちに言っていたそうです。
秀樹さんは、演技中に骨折してしまい
次の場面ではギプスをして出演したそうです。
今では考えられないお話しですが、
秀樹さんの人柄、
仕事に対する真摯な姿勢が
感じられるエピソードだと思います。
今とは違い、スターがスターとして
華やかに輝いていた時代です。
私が小学生の頃は、御三家と言って
西城秀樹さん、
大活躍されていました。
今よりアイドルの数が少なかった時代。
みんな「私は秀樹派」「私はひろみ派」など
言い合っていて、
私は「五郎派」でした。
五郎派の私でしたが
秀樹さんが亡くなられたことに
さみしさと悲しさを感じます。
一緒に時代の空気を共有した人。
勝手に仲間意識のようなものを
持っていたのかもしれません。
私が子供の頃には
秀樹さんが出演されていた
カレーのＣＭの「秀樹、感激！」
というセリフがとても流行って
学校でもひょうきんな男の子たちが
真似したものです。
「ローラ」という、
悲しい恋の曲を歌った時は
ひざをついて、悲しみにあふれる
秀樹さん独特の声で
熱唱されていました。
かと思えば、
「ギャランドゥ」という激しい曲も
ノリノリで、秀樹さんならではの歌で
流行らせました。
この「ギャランドゥ」が流行ったおかげで
私たち世代には
ギャランドゥ=腹毛、とすり込まれてしまったのも
楽しい思い出です。
当時、この曲を歌う秀樹さんの衣装が
お腹を出したもので、
秀樹さんの腹毛が見えていたからだったと思います。
まだ脱毛という概念が
世間に広がっていない時代だったので、
秀樹さんの腹毛も生まれたままでした。
それで私たち世代は
腹毛のことを「ギャランドゥ」と呼んでいました。
「ギャランドゥ」の本当の意味って？
今さらながら調べてみました。
ギャランドゥを作曲したのは、もんたよしのりさん。
もんたさんも私たち世代には懐かしい人。
「ダンシング・オール・ナイト」を
ほとんどかすれているハスキーボイスで
しぼり出すように歌っておられたのが
印象的でした。
当時、とてもヒットして
歌番組には必ずといっていいほど
出演されてました。
バンドには海外のミュージシャンをしたがえていて
今まで歌謡曲とは違う、本格的な感じ。
子供ごころに、かっこいい！と
思っていました。
そのもんたよしのりさんの説明では
「ギャランドゥ」は
「Ｇａｌ（ギャル）」と「Ｕｎｄｏ（アンドゥ）」を
くっつけて、もんたさんが作った
造語だということです。
チャラいイメージのGalに
本来は元に戻すという意味を持つ「Ｕｎｄｏ」を
「do」を打ち消す「ｕｎ」をつけた言葉と解釈し
「行動しない」という意味にとって
Ｇａｌではない、魅力的な女性
=ギャランドゥという造語にしたのだそうです。
私たち世代はすっかり
「腹毛」と意味付けしてしまっていますが。
もんたさん、ごめんなさい。。。。
話がそれてしまいました。
あんなにいつも
歌番組に出演していた秀樹さんを、
テレビであまりお見かけしなくなって
久しい昨今でした。
それでも、2度の脳梗塞を
遅くに生まれたかわいい子どもや奥様のために
努力されて乗り越え、
またステージ立たれているという話を聞いていました。
テレビで見られなくても、
五郎派だった私ですが、
そんな話を聞くだけでも
「秀樹さんが頑張ってる。私も頑張ろう。」と
勇気づけられたものでした。
秀樹さんの歌やお芝居、
懐かしく、楽しい思い出として
よみがえってきます。
秀樹さん、ありがとうございました。
そしてご冥福をお祈りします。
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